「身内に裏切られる」という言葉は、家族や信頼していた友人・仲間など、ごく近しい存在に背かれることを指し、その衝撃や悲しみは計り知れません。深い絆があるからこそ裏切りの痛手は大きく、人間関係そのものを揺るがす出来事となることが多いのです。
この記事では、『身内に裏切られる』というテーマに焦点を当て、ことわざ、四字熟語、そして英語表現をご紹介します。
『身内に裏切られる』を意味することわざまとめ

ここでは、家族や仲間など信頼関係のある間柄での裏切りを表すことわざをご紹介します。
飼い犬に手を噛まれる
1つ目は「飼い犬に手を噛まれる」です。
意味:日頃かわいがっていた者に裏切られる。
解説:自分が大切にしてきた存在から受ける背信行為のショックを端的に表し、身内や仲間内での裏切りに使われます。
恩を仇で返す
2つ目は「恩を仇で返す」です。
意味:受けた恩義に報いるどころか、害をもって返すこと。
解説:家族や友人など、手を差し伸べてきた相手からの裏切り行為がどれほどやるせないかを示す言い回しです。
ブルータス、お前もか
3つ目は「ブルータス、お前もか(Et tu, Brute?)」です。
意味:親しい仲間に裏切られたことへの衝撃と悲しみ。
解説:元はシェイクスピアの戯曲で有名な台詞ですが、信頼していた身内や仲間からの突然の背信を嘆く場面で引用されることが多い言葉です。
獅子身中の虫
4つ目は「獅子身中の虫」です。
意味:内部に潜む裏切り者が、組織や仲間を蝕むこと。
解説:本来は「獅子身中の虫」として知られる表現で、身内にこそ敵が潜んでいる構図を指し、家族や仲間の裏切りを鋭く示唆します。
『身内に裏切られる』を意味する四字熟語まとめ

ここでは、家族や仲間からの背信に伴う心理や敵対関係を示す四字熟語をご紹介します。獅子身中の虫、四面楚歌など、内部からの裏切りを象徴する表現も取り上げています。
背恩忘義(はいおんぼうぎ)
1つ目は「背恩忘義」です。
意味:受けた恩を背き、義理を忘れる振る舞い。
解説:家族や親友など、もっとも感謝すべき相手を裏切る行為を大きく非難する際に使われる表現です。
口蜜腹剣(こうみつふくけん)
2つ目は「口蜜腹剣」です。
意味:口先では甘い言葉を並べながら、内心では害意を持つさま。
解説:表面上は仲良く見えても、裏では裏切りを準備している場合を連想させる四字熟語です。
反目成仇(はんもくせいきゅう)
3つ目は「反目成仇」です。
意味:互いに睨み合い、ついには仇同士になる。
解説:かつては家族や仲間として親しかった者が不和を起こし、仇敵に転じてしまう過程を象徴する表現です。
四面楚歌(しめんそか)
4つ目は「四面楚歌」です。
意味:周囲がすべて敵や反対者に囲まれた状態。
解説:味方だと思っていた身内までもが裏切り、孤立無援となってしまう状況を強調する四字熟語です。
『身内に裏切られる』を意味する英語表現まとめ

英語圏にも、家族や信頼していた仲間に背かれたときのショックや痛みを表す表現が数多く存在します。特にシェイクスピアや古典から引用される言葉は、有名なものが多いです。
Stabbed in the back
1つ目は「Stabbed in the back」です。
意味:背後から刺されるような裏切りを受けること。
解説:家族や仲間など最も安心していた相手に突如裏切られた痛みを表し、日本語の「飼い犬に手を噛まれる」に近いニュアンスで用いられます。
A wolf in sheep’s clothing
2つ目は「A wolf in sheep’s clothing」です。
意味:羊の皮をかぶった狼。見た目は無害そうだが、内心では害意を持つ者。
解説:身内や友人のふりをしながら陰で裏切り行為を企む人物を、比喩的に表現したフレーズです。
Betrayal cuts deepest when it’s from within
3つ目は「Betrayal cuts deepest when it’s from within」です。
意味:内側からの裏切りほど、もっとも深い傷を負う。
解説:家族や仲間のような近しい存在が裏切るとき、精神的ダメージがいっそう大きいことを強調しています。
Blood only means so much
4つ目は「Blood only means so much」です。
意味:血縁関係だけでは必ずしも強固な絆とは限らない。
解説:血の繋がりがあっても裏切りが起こり得る事例は珍しくなく、信頼を壊す行為による悲劇を象徴するフレーズです。
Et tu, Brute?(ブルータス、お前もか)
5つ目は「Et tu, Brute?」です。
意味:深く信頼していた者に対する驚きと失望の叫び。
解説:シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』の有名な台詞であり、身内や親友の裏切りに遭遇したときの最も象徴的なフレーズとして知られています。
最後に
四字熟語、ことわざ、そして英語表現は、親しい間柄ほど裏切りのダメージが深刻になるという現実を、それぞれの文化で映し出しています。「飼い犬に手を噛まれる」や「獅子身中」は、まさに身内や組織内部の背信を強く非難し、「ブルータス、お前もか」は世界的に有名な裏切りの象徴として語り継がれています。
もし身内や仲間に裏切られる経験をした場合、その痛みとしっかり向き合うと同時に、新たな信頼関係を築くきっかけにすることも大切です。裏切りを乗り越えた先には、より強い自分や、真に信頼できる人間関係が待っているかもしれません。
コメント