「弘法にも筆の誤り」とは、どんな名人でも失敗はあるという意味の日本のことわざです。
この言葉は「人間は完ぺきではないので、失敗を恐れずに前進しよう」という大切な教訓を教えてくれています。
世界中の様々な言語には、この教訓に似た各国独自のことわざが存在します。
この記事では、それらを紹介します。
このことわざが各国の言葉でどのように表現されているのかをチェックしていきましょう。
- 世界の『弘法にも筆の誤り』を一挙紹介します
世界各国の「弘法にも筆の誤り」
日本語:弘法にも筆の誤り
「弘法にも筆の誤り(コウボウニモフデノアヤマリ)」このことわざは、日本の伝説的な僧、弘法大師(空海)でさえ書き間違いをすることがあるという故事に由来しています。
これは、どんなに技術や知識がある人でも、完璧ではないということを示しています。
中国語:金无足赤,人无完人
「金无足赤,人无完人(ジンウーズーチー、レンウーウァンレン)」は、「金に完璧なものはなく、人に完璧な人はいない」という意味です。
このことわざは、物事や人間に完全性を求めることの虚無を説いています。
韓国語:장인도 실수한다
「장인도 실수한다(ジャンインド シルスハンダ)」は、「職人でも失敗する」という意味です。
どんなに熟練した専門家であっても間違いを犯すことがあるという、韓国の教訓を表しています。
英語:Even Homer nods
「Even Homer nods(イーヴン ホーマー ノッズ)」は、古代ギリシャの偉大な詩人ホメロスでさえ、時には注意が逸れることがあるという意味です。
これは、どんなに優れた人物でも完璧ではないという教訓を伝えます。
フランス語:À l’impossible nul n’est tenu
「À l’impossible nul n’est tenu(ア リンポッシブル ニュル ネス テヌ)」は、「不可能なことに誰も縛られない」という意味で、人間は限界があるというフランスの教訓です。
ドイツ語:Auch der beste Reiter fällt mal vom Pferd
「Auch der beste Reiter fällt mal vom Pferd(アウハ デア ベステ ライター フェルト マル フォム フェルト)」は、「最も上手な騎手でも馬から落ちることがある」という意味で、誰もが失敗を経験するというドイツの言葉です。
スペイン語:Hasta el mejor escribano echa un borrón
「Hasta el mejor escribano echa un borrón(アスタ エル メホール エスクリバーノ エチャ ウン ボロン)」は、「最も優れた書記でも汚点を残す」という意味で、誰もが間違いを犯すことがあるというスペインの教訓です。
スワヒリ語:Hata mwerevu hukosea
「Hata mwerevu hukosea(ハタ ムエレヴ フコセア)」は、「賢い人でも間違える」という意味で、どんなに賢明な人でも失敗することがあるというスワヒリ語圏の言葉です。
アフリカーンス語:Selfs die beste ruiter val soms van sy perd af
「Selfs die beste ruiter val soms van sy perd af(セルフス ディ ベステ ライター ファル ソムス ファン サイ ペルト アフ)」は、「最も優れた騎手でも時には馬から落ちる」という意味で、完璧を求めることの無意味さを説くアフリカーンス語のことわざです。
アラビア語:حتى الخياط البارع يخطئ
「حتى الخياط البارع يخطئ(ハッタ アル ハイヤート アル バーレグ イフティ)」は、「熟練した裁縫師でも間違える」という意味で、どんな専門家でも失敗はあるというアラビア語の教訓です。
ヘブライ語:גם הצדיק נופל פעמים
「גם הצדיק נופל פעמים(ガム ハツァディク ノフェル ペアミーム)」は、「正しい人も時には落ちる」という意味で、完璧な存在はないというヘブライ語の言葉です。
ポルトガル語:Até o melhor cozinheiro derrama o feijão
「Até o melhor cozinheiro derrama o feijão(アテ オ メリョール コジーニェイロ デラマ オ フェイジャオ)」は、「最も優れた料理人でも豆をこぼす」という意味で、失敗は誰にでも起こり得るというポルトガル語のことわざです。
マオリ語:Ahakoa he tohunga, ka hapa
「Ahakoa he tohunga, ka hapa(アハコア ヘ トフンガ、カ ハパ)」は、「専門家でも間違える」という意味で、どんなに熟練していても失敗することがあるというマオリの教えです。
イタリア語:Anche il miglior fabbro sbaglia il colpo
「Anche il miglior fabbro sbaglia il colpo(アンケ イル ミリョール ファブロ スバリャ イル コルポ)」は、「最も優れた鍛冶師でも打ち間違える」という意味で、どんな名人でも間違いを犯すことがあるというイタリアのことわざです。
タイ語:แม้แต่นักเรียนดีก็ยังทำผิด
「แม้แต่นักเรียนดีก็ยังทำผิด(マエ テー ナック リアン ディー ゴー ヤン タム ピット)」は、「優秀な学生でさえも間違える」という意味で、どんなに優れていても失敗はあるというタイの教訓です。
ウクライナ語:І найкращий майстер помиляється
「І найкращий майстер помиляється(イ ナイクラシチ マイステル ポミリャエツャ)」は、「最も優れた職人も間違える」という意味で、どんなプロフェッショナルでも失敗する可能性があるというウクライナの言葉です。
ヒンディー語:अच्छे अच्छे गलतियाँ करते हैं
「अच्छे अच्छे गलतियाँ करते हैं(アチェ アチェ ガラティヤン カルテ ハイン)」は、「良い人も間違いを犯す」という意味で、どんなに良い人でも完璧ではないというヒンディー語のことわざです。
最後に
この記事では、世界の『弘法にも筆の誤り』を紹介しました。
「弘法にも筆の誤り」やそれに類似する世界各国のことわざは、完璧を求めることの虚しさと、失敗を受け入れることの重要性を教えています。
これらの教訓は、人間が持つ共通の弱さと、それにもかかわらず成長し続ける力を称賛しています。誰もが間違いを犯すことから学び、それを乗り越えていくことで、真の成長があります。
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