「覆水盆に返らず」とは、
- 一度起こったことや状況を元に戻すことができない
という意味の日本のことわざです。
この記事では、「覆水盆に返らず」の意味、対義語、類義語、使用した例文、英語表現まで詳しく深掘りして紹介します。
この記事で分かること
- 『覆水盆に返らず』の意味、対義語・類義語・例文・英語表現をまとめてご紹介します。
目次
「覆水盆に返らず」ってどういう意味?
「覆水盆に返らず」とは、覆った水はもう盆に戻らないという意味で、一度行った行動や発した言葉、破綻した関係などは元に戻すことができないという教訓を含んでいます。
このことわざは、決断や行動の慎重さを促すメッセージを持っています。
「覆水盆に返らず」の反対の意味をもつ言葉は?
- 取り返しのつく – 間違いや失敗を修正、回復できる状況。
- 修復可能 – 壊れたものや関係を元の状態に戻せること。
- 再建 – 破壊されたものを再び建てること。
- 復元 – 元の状態に戻すこと。
- 元通りにする – 何かが変更された後、それを以前の状態に戻す行為。
- 復縁 – 別れた恋人が再び一緒になること。
- 修正 – 間違いや不具合を正すこと。
- 再発行 – 失われたものを再び発行すること。
- 補修 – 壊れたものを修理して使える状態に戻すこと。
- 復興 – 災害などで損傷した地域や組織を再び盛り上げること。
「覆水盆に返らず」と似た意味をもつ言葉は?
- 後の祭り – 事が終わった後で何かをするのは無意味であること。
- 手遅れ – 適切な時期を逃し、もはや対処が不可能な状態。
- 時すでに遅し – 行動するには遅すぎる状態。
- 終わったこと – すでに完了してしまい、変更不可能な状態。
- 袖振り合うも多生の縁 – 一度終わった関係はもう戻らないこと。
- 岡目八目 – 当事者よりも第三者の方が状況を正確に見ることができるが、介入はできない。
- 水に流す – 一度許したり忘れたりして、再び取り上げることはない。
- 起死回生の機会はない – もはや状況を好転させるチャンスがないこと。
- 焼け石に水 – 努力が無駄であること。
- 踏みにじられた花 – 一度傷ついた美しさは元には戻らない。
「覆水盆に返らず」を使った例文は?
- 彼との関係はもうダメになった。覆水盆に返らずだ。
- 間違った決定の結果、会社は大損害を被った。もはや覆水盆に返らずの状態だ。
- 言い過ぎた言葉を取り消せたらどんなにいいか。でも、覆水盆に返らずだ。
- その秘密を漏らしてしまった後、信頼関係は完全に壊れた。覆水盆に返らず、元には戻らない。
- 破局後、彼女は復縁を望んだが、彼は「覆水盆に返らず」と断った。
「覆水盆に返らず」を意味する英語は?
- There’s no use crying over spilt milk – すでに起こったことを悔やんでも無駄であること。
- What’s done is done – 一度行われたことは変更不可能。
- You can’t unring a bell – 一度鳴らした鐘の音は取り消せない。
- The die is cast – 一度決定したことは変更できない(賽は投げられた)。
- It’s water under the bridge – すでに過ぎ去ったこと、もう問題ではないこと。
最後に
この記事では、『覆水盆に返らず』の意味、対義語・類義語・例文・英語表現をまとめてご紹介しました。
「覆水盆に返らず」ということわざは、私たちに過去の選択や行動の重要性を教え、未来の決断に対する慎重さを促します。
一度起こったことは元に戻せないという現実を受け入れ、前向きに次のステップを考えることが求められます。
この考えを念頭に置くことで、より賢明な判断ができるようになるでしょう。
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